基本公式

ln(x) の微分が 1/x になる理由と定義域

自然対数の導関数は入力の逆数です。合成関数では内側の導関数を掛け、公式だけでなく元の定義域も残します。

先に結論

x>0 で、d/dx ln(x)=1/x です。

実数では ln(x) の入力は正であり、ln(g(x)) では g(x)>0 が必要です。

指数関数との逆関数関係から導く

y=ln x と置くと、x=eʸ です。両辺を x で微分します。

1=eʸ·dy/dx となり、eʸ=x なので dy/dx=1/x です。

ln(g(x)) では連鎖律により g′(x)/g(x) になります。

ln|x| は x≠0 で導関数が 1/x ですが、ln x と定義域は同じではありません。

1
y=ln x ⇔ x=eʸ
2
1=eʸy′
3
y′=1/x

例題

ddx[ln⁡(5 x)]\frac{\mathrm{d}}{\mathrm{d}x}\left[\ln\left(5\,x\right)\right]
1x\frac{1}{x}

1/x と x>0 をセットで確認します。

ddx[ln⁡(x2+1)]\frac{\mathrm{d}}{\mathrm{d}x}\left[\ln\left(x^{2} + 1\right)\right]
2 xx2+1\frac{2\,x}{x^{2} + 1}

内側 x²+1 の導関数 2x を掛けます。

ddx[(ln⁡x)2]\frac{\mathrm{d}}{\mathrm{d}x}\left[\left(\ln x\right)^{2}\right]
2 ln⁡xx\frac{2\,\ln x}{x}

絶対値により負の範囲も含みますが、x=0 は除外します。

よくある間違い

  • • ln x の導関数を ln(1/x) とすること。
  • • ln(g(x)) で g′(x) を忘れること。
  • • 実数の定義域 g(x)>0 を無視すること。
  • • ln|x| と ln x の定義域を同一視すること。

例題を計算機で確認

各リンクから、式・変数・必要な条件が入力された対応計算機を開けます。

入力例なしで開く: 微分

参考資料

よくある質問

常用対数の微分も 1/x ですか?+

底が 10 なら 1/(x ln 10) です。1/x は自然対数の場合です。

ln(x²) の導関数は?+

x≠0 で 2/x ですが、元の式を x=0 へ広げることはできません。

ln|x| も 1/x になるのはなぜですか?+

x>0 と x<0 の区間で別々に微分すると、どちらも 1/x になります。

まとめ

ln(x) の導関数 1/x と定義域 x>0 を一緒に覚え、ln(g(x)) では g′(x)/g(x) を使います。

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